ポリカーボネート（PC）CNC加工

ポリカーボネート（略称PC）は、PCプラスチックとも呼ばれ、分子鎖に炭酸基を含むポリマーである。エステル基の構造に基づき、脂肪族、芳香族、脂肪族芳香族、その他のタイプに分類される。このうち脂肪族および脂肪族芳香族ポリカーボネートは機械的特性が低いため、エンジニアリングプラスチックとしての応用が制限される。

工業的に生産されているのは芳香族ポリカーボネートのみである。ポリカーボネートの構造的特異性により、五大エンジニアリングプラスチックの中で最も急速に成長している汎用エンジニアリングプラスチックとなっている。

機械的特性

密度：1.18-1.22 g/cm³

線膨張係数：3.8×10⁻⁵ cm/°C

熱変形温度：135°C

低温耐性：-45°C

ポリカーボネートは無色透明で、耐熱性、耐衝撃性、難燃性（BIグレード）を有し、常用温度範囲内で優れた機械的特性を示します。ポリメチルメタクリレートに近い性能と比較すると、ポリカーボネートは優れた耐衝撃性、高い屈折率、良好な加工性、添加剤不要のUL94 V-2レベル難燃性を有する。ただしポリメチルメタクリレートはポリカーボネートより安価で、原生重合により大型装置での製造が可能である。

材料の耐摩耗性は相対的なものであり、ABS材料とPC材料を比較するとPC材料の耐摩耗性が優れています。ただし、ほとんどのプラスチック材料と比較すると、ポリカーボネートの耐摩耗性は比較的劣り中～低レベルに位置するため、摩耗用途に使用される一部のポリカーボネート製品では表面の特殊処理が必要となります。